《基本のケーキ生地》失敗しないスポンジケーキのレシピ《コツを紹介》
ケーキの土台として使われる「パータジェノワーズ(スポンジ生地)」。
この「パータジェノワーズ」がきれいに焼けると、
お菓子作りのバリエーションがググッと広がります。
でも上手く作らないと、
- ダマになった
- 生地が分離した
- しっかり焼いたのに生焼け
ということが起こってしまいます。
今回は、そんな「パータジェノワーズ」の作り方と、
失敗しないためのコツや大事なポイントをご紹介していきます。
失敗しないためのポイント
- 卵は人肌になるまで湯煎
- しっかり泡立てる
- 気泡はつぶさない
- バターはしっかり混ぜ込む
- 焼くまえにぐるぐるまぜる
スポンジケーキの材料(18㎝型 × 1台分)
- 卵 3個
- 砂糖 90g
- 薄力粉 90g
- バター 30g
<シンプルな材料だからこそ、手順を正確に、しっかりこなすことが大切>
下準備
- 材料をすべて計量しておく
- 卵を室温に戻す
- 薄力粉をふるう
- 湯煎用に鍋でお湯を沸かす
- オーブンは170℃に予熱
- 型にクッキングシートを敷いておく
作り方
1. 卵をボウルに割り、砂糖を混ぜる。
2. 「1」のボウルを湯煎にかけ、人肌まで温める。
●沸騰した状態のお湯では作業せず、火も止めた状態で湯煎します。
(人肌くらいまで温めると、卵が泡立ちやすくなります。)
3. 温まったら、湯煎から外し、ハンドミキサー等で泡立てる。
●湯煎が終わったら、そのお湯でバターを湯煎にかけます。
余熱で大体溶けるので、火にかけなくても大丈夫です。
もし溶け残ったら、軽くかき混ぜてみてください。
●白っぽくなり、泡立った卵で「8の字」を書いたら、5秒程待っても消えない状態になるまでよく泡立てます。
(この状態を「リュバン状」(リボン状)と言います。)
5. 薄力粉を半分入れ、ゴムベラで混ぜ、大体混ざったら、残りの半分も加え、同じように混ぜる。
●できる限り泡をつぶさないように混ぜます。
●下準備で一度振るいますが、混ぜる時も、ふるいながら入れるとダマになりにくくなります。
6. 溶かしバターの入った容器に、生地の一部を入れてしっかり混ぜる。
7. バターを混ぜた生地を散らすようにして生地の中に入れ、混ぜる。
●そのままバターを入れると、分離してしまうので、一度バターとよく馴染んだ生地を作り、その後全体と混ぜます。
8. 型に流し入れる。
●高めの位置から、型の中心にめがけて流します。
ボウルについた生地もゴムベラを使って最後まで入れます。
9. 菜箸などを使い、流し入れた生地に「の」の字を書くようにぐるぐるっと混ぜる。
●混ぜることで、気泡のつぶれてしまった生地や混ぜきれなかったバターを分散させ、均一な生地が目指せます。(やりすぎると気泡がつぶれるので5周を目安に。)
10. 高い位置から一度トンっと落とし、170℃に予熱したオーブンで30~35分焼く。
●高い位置から落とすことで、生地が平らに焼け、大きすぎる気泡を抜くことが出来ます。
11. 焼きあがったら粗熱をとって出来上がり。
12. 保存するときは乾燥しないように、ラップなどをかけるようにしてください。
今回紹介した生地を、横半分に切って、生クリームやフルーツを挟み、飾りつけをすると「ショートケーキ」の完成です。
日本ではしっとりとした食感に仕上がる共立て法(卵黄と卵白が一緒)の生地が人気ですが、
海外ではサクッと焼きあがる別立て法(メレンゲを作ってから卵白と合わせる)で作った生地が人気だそうです。