やまの雑記帳

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書きたいことを書くブログ。

《演劇作品》TRAMPシリーズについて語りたい《繭期不可避》

TRUMP シリーズ

今回は「TRUMP」シリーズを紹介していこうと思います。

 

この間、10周年記念のファイナルとして繭期大夜会が開催されました。 

 

そして、11月20日にCOCOONが発売。

無事フラゲ出来たんですが、まだ観れていません。

早く観たい、、。

 

 

今までに公演された作品

  • TRUMP
  • LILIUM~少女純潔歌劇~感謝祭「二輪咲き」

 

中でもシリーズの主軸である「TRUMP」は現在までに4回公演されています。

  • 初演(ピースピット)
  • 再演(ピースピット)
  • 再再演(D2)
  • 再々再演(NAPPOS UNITED)

現在、「TRUMP」はD2版とNAPPOS UNITED版が手に入りやすいです。

 

他にも劇団Patch「SPECTER」は、初演と再演(10th記念)の2回公演されています。

 

「TRUMP」の初演と再演、「LILIUM(二輪咲き)」は、円盤化されていなかったり、手に入れにくい状況です。

 

私がこのシリーズを知ったのはD2版のTRUMPからですが、

一度見始めたら虜になってしまいました。(繭期)

 

世界観がとてつもなく素晴らしいんです。

 

おおまかな設定

 

すごく簡単に言ってしまえば

トランプ(不死の吸血種)ヴァンプ(吸血種)

ダンピール(混血種)人間が出てくる話です。

 

ダンピール(混血)は人間からもヴァンプからも嫌われる存在。

(ハリー〇ッターの穢れた血のようなイメージ)

 

 

最初にこのシリーズを見た時は、とっても衝撃を受けました。

 

今までは、ストーリーが複雑そうな舞台は避けていたのに、

この作品だけは面白いと感じました。

 
観劇した直後は頭がだいぶ混乱します。

 

 

各公演の内容(ネタバレは出来るだけ避けてます)

 

TPUMP

「TRUMP」は、True of vampの略。

不死の吸血種で、この公演の主軸ではもう3000年ほど生きているという設定。

 

一人の放浪をしている男性が、老人と出会うところから舞台が始まります。

 

ギムナジウムクラン(繭期を迎えた吸血種の教育機関的な施設)での話がメイン。

 

ダンピールである「ソフィ」と、永遠の命を欲する「ウル」を中心に、

吸血種の少年たちが、不死の吸血種「TRUMP」伝説に翻弄されていきます。

 

LILIUM

ハロプロを好きになるきっかけになったし、

花の名前を聞くと、花言葉を連想するようにもなりました。

 

ストーリー的にもわかりやすいので、ここから観始めるのもおすすめ。

 

サナトリウムクラン(療養所的な意味合いが大きい場所?)が舞台。

クランの中で「リリー」という少女が、

友人の「シルベチカ」を探しますが誰も「シルベチカ」を知りません。

 

その謎が解決するにつれて、残酷な運命も明らかになっていきます。

 

劇中歌はさすがアイドルという感じ。

パフォーマンスも見どころの一つです。

 

SPECTER

ネブラ村が舞台。

 

繭期の吸血種4人が起こした連続殺人事件を解決するため、

ヴァンパイアハンターが招かれます。

 

ですが、調査を進めていくと、村人たちの秘密が綻びを見せていきます。

 

「TRUMP」と「LILIUM」の補足が多い感じ。

 

 この作品を見た時が一番頭が混乱しました。

 

グランギニョル

「TRUMP」でも登場する「ダリ・デリコ」ラファエロ・ウルの父)と、

アンジェリコの父・「ゲルハルト・フラ」が登場します。

 

「SPECTER」とほぼ同じ時期のストーリー。

各地で吸血種の少年少女が失踪しています。

 

事件を追い、「TRUMP」の不死伝説に翻弄されていく残酷劇。

 

マリーゴールド

人間であるアナベルの娘で、ダンピールの「ガーベラ」の話。

人間の街で暮らしています。

 

歌がとてもきれいなミュージカル。

始めの歌唱シーンから最後まで圧巻です。

「TRUMP」でも歌われた「星の轍」が出てきたり、

花言葉の歌で「LILIUM」を思い出して辛くなりました。

 

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シリーズ全体を通して 

 

クランにいる吸血種達の人生、
TRUMPのたった1人で生き続けなければいけないという孤独感や絶望、
吸血種と関わってしまった人間たち etc、、。

 

様々な感情や、複雑な人間関係(吸血鬼関係?)が渦巻くので、

シリーズ全部の登場人物を元に、

相関図を書き始めたら、線はぐちゃぐちゃになると思う、、。

 

 

シリーズ全体で時系列が前後したり、物語に何千年もの差があるのに、

登場人物も違うのに、他のTPUMPシリーズとリンクする場面があります。

 

ちょっとしたセリフに貼られた伏線、

別の登場人物の行動と重なって見える瞬間があったり

同じキャラクターでも名前が違ったり、またはその逆があったり、、、。

 

「僕は君で、君は僕なんだ。」というセリフにも、いろいろ考えさせられてしまって、

気が付くと勝手に頭で推理しています。

 

 

 

作・演出の末満さんは「SPECTER」をハッピーエンドと言っていましたが、

素直にハッピーエンドとして観ることは、私にはできなかった、、。

 

シリーズ全体が悲しくて絶望の繰り返しです。

 

そういうところがたまらんのです。

中毒になります。

 

生きたいと思っているのに、死んでしまったり、

生きてほしいと願っているのに、死んでしまったり、

死にたいのに死ねなかったり。

 

悲劇と執着孤独や死の残酷さ

そして負の連鎖に絶望します。

 


複雑なストーリーがあって、

新良エツ子さん、和田俊輔さんの歌や音楽が美しくて

舞台の装飾がとても見ごたえがあって、、、。
何度でも繰り返して見たくなってしまいます。(永遠の繭期に陥る)

 
ネタバレしたくないので気を付けているけど、
魅力がうまく文章にして伝えられないのが悔しいです。


(1つでもネタバレすると、シリーズ全体に影響しそうなので難しい。)

 

 

どこから観るか

 

私は公演された順番で見ましたが、

結局は好きなキャストが出ている作品から観始めて大丈夫ですが、

TRUMPやLILIUMから観ると話が分かりやすいかもしれない、、。

 

各公演の主軸で時系列順にすると、

 

SPECTER→グランギニョル→TRUMP→二輪咲き→マリーゴールド→LILIUM

 

となります。(多分あってるはず。個人の解釈です。)

 

初めに見た作品によって、見え方や解釈が変わってくるのも

この作品の素晴らしい所だと思います。

 

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末満健一さんの作品は「TRUMP」シリーズ以外にも

たくさんあるので気になった方は、ぜひ観てほしいです。

 

 

<リンク>

 

↓TRUMPシリーズ↓

 

サウンドトラック↓

繭期音源蒐集 TRUMP series ORIGINAL SOUNDTRACK-?

繭期音源蒐集 TRUMP series ORIGINAL SOUNDTRACK-?

 

 

 

 

↓有毒少年を紹介した記事↓

 

↓その他の作品↓